IDL / ENVI
最終更新日:2018年6月1日
IDL(Interactive Data Language)は、複雑な数値データから効果的な可視化を行う科学的プログラミング言語です。
小規模な解析プログラムから広く配布されたアプリケーションまで情報を効率的にデータから得るために必要な包括的なコンピューティング環境です。
ENVI は高度な機能をユーザーの視点に立った使いやすいインターフェースで提供するリモートセンシング用の画像解析ソフトウェアです。
ENVIはIDLを用いて開発されました。
IDLを用いてプログラミングを行うことにより独自機能をENVIに追加したりENVIのGUIを起動させずにCUI処理を行うことも可能です。
利用環境
IDL
- ログインノード(ito)
バージョン |
九州大学構成員 |
学術研究機関構成員 |
民間利用の方 |
8.6.1 |
○ |
○ |
- |
ENVI
- ログインノード(ito)
バージョン |
九州大学構成員 |
学術研究機関構成員 |
民間利用の方 |
5.4.1 |
○ |
○ |
- |
利用方法(IDL)
環境設定
実行方法
グラフィックス機能を利用する場合は、X-Window環境の設定が必要です。
IDL の起動コマンドはコマンドモードが idl、グラフィックスモード(IDL Workbench)が idlde です。
$ module load idl/861
$ idl
|
●プロットの表示
IDL> x=findgen(10) ←変数の作成
IDL> plot, x ←ダイレクトグラフィックスの表示
IDL> p=plot(x) ←新しいグラフィックスの表示
IDL> exit ←終了
|
●サーフェースの表示
IDL> y=dist(100) ←変数の作成
IDL> surface, y ←ダイレクトグラフィックスの表示
IDL> s=surface(y) ←新しいグラフィックスの表示
IDL> exit ←終了
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利用方法(ENVI)
環境設定
実行方法
ENVI の利用には X-Window環境の設定が必要です。ENVI の起動コマンドは
envi または envi_rt です。どちらかのコマンドで起動に時間がかかるまたは
エラーとなる場合はもう一方のコマンドをお試しください。また、ulimit による
以下の制限値の設定もお試しください。
$ ulimit -v 20140000
$ module load idl/envi54
$ envi
|
グラフィックス関係のエラーメッセージが表示され ENVI が起動しない場合には、
環境変数 IDL_GR_X_RENDERER に software を設定し、起動をお試しください。
以下は sh/bash での設定例です。
$ module load idl/envi54
$ export IDL_GR_X_RENDERER=software
$ envi
|
参考資料
マニュアル
ito-portal の以下のディレクトリ配下のPDFファイルを参照願います。
/home/app/IDL/idl86/help/pdf/
/home/app/IDL/envi54/idl86/help/pdf/