SAS

最終更新日:2018年4月16日

SAS(Statistical Analysis System) は 1966年アメリカのノースカロライナ州立大学で IBM 大型汎用コンピュータ用に開発された汎用統計解析システムです。  現在はパーソナルコンピュータ、ワークステーションへの移植が広く行なわれています。SAS の用途は、レポート作成、グラフ表示、データ検索、  予測・シミュレーション、回帰分析などの高度な統計解析、時系列分析、オペレーションズ・リサーチ、品質管理、行列演算言語など多岐にわたります。


SAS Institute Japan 株式会社のホームページ http://www.sas.com/japan/ から SAS システムの詳細な情報 (FAQ、プロダクトの紹介、ユーザー事例など)を得ることができます。


センターで利用できるSASプロダクトは Base SAS、SAS/STAT、SAS/GRAPH、SAS/ETS、SAS/IML です。


SAS の日本語版(sas_ja)でお使いの場合、X Window 環境ではメニューバーの 一部文字化けが確認されています。また、Windows OS から MobaXterm を用い て日本語版を利用した場合には、表示全体が文字化けすることも確認されています。 文字化けで問題がある場合には、英語版(sas_en)をお使いください。


※SASはITOのサーバにインストールされたものをコマンドライン環境(CUI)またはX Window経由のグラフィックス環境(GUI)で利用する形態です。 ローカルPCにSASをインストールすることはできませんのでご留意ください。


利用環境

  • ログインノード(ito)
  • バージョン 九州大学構成員 学術研究機関構成員 民間利用の方
    9.4
    (事前にお問い合わせください)
  • 基本フロントエンド
  • バージョン 九州大学構成員 学術研究機関構成員 民間利用の方
    9.4
    (事前にお問い合わせください)
  • 大容量フロントエンド
  • バージョン 九州大学構成員 学術研究機関構成員 民間利用の方
    9.4
    (事前にお問い合わせください)
  • サブシステムA
  • バージョン 九州大学構成員 学術研究機関構成員 民間利用の方
    9.4
    (事前にお問い合わせください)
  • サブシステムB
  • バージョン 九州大学構成員 学術研究機関構成員 民間利用の方
    9.4
    (事前にお問い合わせください)

利用方法

環境設定

$ module load sas/9.4

実行方法

操作環境で有効な次の実行モードにおいて、SASシステムを実行できます。

  • 対話型ディスプレイマネージャ(X Window環境)
  • 対話型ラインモード
  • 非対話型モード(バッチモード)

◇対話型ディスプレイマネージャでの実行方法(X Window環境)

「対話型ディスプレイマネージャ」とは、ウィンドウ画面を使って対話形式でSASシステムに命令を与えたり、メッセージを受けとることの出来る処理モードです。


Windows PC からExceed onDemandを用いたX Window環境の設定方法はこちらをご覧下さい。


X Window環境で利用される場合、ito に SSH でログインする際は、「-X」オプションを付けて下さい。

localhost% ssh -X ito.cc.kyushu-u.ac.jp -l login_name

Windows で端末エミュレーターを使ってログインする場合は、Xクライアントアプリケーションの転送をおこなうように設定して下さい。

SAS の起動コマンドは 日本語版が sas_ja、英語版が sas_en になります。

$ module load sas/9.4
$ sas_en

◇対話型ラインモードでの実行方法

対話型ラインモードによりSASプログラムを実行します。使用方法は、SASシステムからのプロンプト“?” に続いて SAS ステートメントを1行ずつ入力します、対話型ラインモードは、対話型ディスプレイマネージャモードより必要メモリが少なく済むため、より大規模なデータの処理に適しています。


起動は sas_en または sas_ja コマンドに続けて NODMS(No Display Manager)システムオプション “-nodms” を付加します。

$ module load sas/9.4
$ sas_en -nodms
   :
NOTE: SAS initialization used:
      real time           0.09 seconds
      cpu time            0.06 seconds

  1? ■

ラインモードセッションを終了するには、endsasステートメントを入力します。

 10? endsas;


NOTE: SAS Institute Inc., SAS Campus Drive, Cary, NC USA 27513-2414
NOTE: The SAS System used:
      real time           2:05.36
      cpu time            0.07 seconds

◇非対話型モード(バッチモード)での実行方法

SASプログラムをあらかじめファイルに作成し、そのファイルをSASシステムで実行します。対話型ラインモード同じく、必要メモリが少ない利点があります。また、定期的に同じプログラムを実行する処理に適しています。


起動は sas_en または sas_ja コマンドに続けてファイル名を指定します。ファイルがカレントディレクトリにある場合、拡張子.sasを補います。したがって、ファイル名に拡張子を指定する必要はありません。


例として、SAS/STATのサンプルプログラムのひとつであるcancoreg.sasを非対話モードで実行します。

$ module load sas/9.4
$ sas_en cancoreg 

SASシステムはcancoreg.sas内のステートメントを実行し、カレントディレクトリに2つのファイルを生成します。

$ ls 
$ cancoreg.log cancoreg.lst cancoreg.sas 

cancoreg.logにはログが、cancoreg.lstにはプロシージャが出力されています。なお、漢字コードはEUCです。
任意のファイルに書き出すには、システムオプション“-print"および “-log"オプションを指定します。 以下は、プロシジャ出力をreport1に、ログをreport.logに書き出す例です。

$ sas_en cancoreg -print report1 -log report.log 

出力結果の1行の文字数を設定するには“-linesize"オプション、出力結果を左寄せにする場合は“-nocenter"オプションをそれぞれ指定します。

$ sas_en cancoreg -linesize 80 -nocenter ←1行を80字 左寄せの設定で出力

◇サブシステム利用のためのバッチ処理用スクリプト

SASの非対話型モードをサブシステムのバッチ処理で実行することもできます。 バッチ処理の概要・コマンド群についてはバッチ利用法を参照してください。

#!/bin/bash
#PJM -L "rscunit=ito-b"
#PJM -L "rscgrp=ito-g-1-dbg"
#PJM -L "vnode=1"
#PJM -L "vnode-core=9"
#PJM -L "elapse=10:00"
#PJM -j
#PJM -X

module load sas/9.4
sas_en cancoreg 

参考資料

マニュアル


サンプルプログラム

サンプルプログラムがログインノードの /home/app/sas/SASFoundation/9.4/samples/ にあります。コピーしてご利用ください。