スパコン初心者向けクイックスタートガイド
九州大学情報基盤研究開発センターのスーパーコンピューター(研究用計算機システム)を初めて利用する方を対象に、利用申請~実際のシステム利用までの流れを簡単にご紹介いたします。
- 利用したいソフトウェアがあるか確認する
- 利用したいシステムを選ぶ
- 利用するプランを選ぶ
- 利用申請を行う
- 利用承認書を受け取る
- システムへログインする
- 各システムを利用する
- ディスクの使用状況を確認する
- オンデマンド講習を受講する(任意)
- 問い合わせ先
利用したいソフトウェアがあるか確認する
研究用計算機システムでは様々なソフトウェアを利用可能です。利用予定のサブシステムに希望のソフトウェアが導入されているか、以下URLの一覧からご確認ください。利用したいシステムを選ぶ
本センターの研究用計算機システムは4つのサブシステムから構成されます。- サブシステムA 一般的なPCクラスタです。ジョブスケジューラを介してバックグラウンドでの並列計算に使用します。
- サブシステムB GPUを搭載したPCクラスタです。ジョブスケジューラを介してバックグラウンドでGPUを使った計算に使用します。
- 基本フロントエンド 予約した日時に割り当てられたノード(サーバ)へログインし、対話処理を行うことが可能です。
- 大容量フロントエンド 基本フロントエンドと同じ利用が可能で、さらに大規模なメモリを使用できます。
利用するプランを選ぶ
以下URLのように、サブシステムごとに様々な利用プランを提供しております。- 共有タイプ リソースを多くの利用者で共有して使用します。バックエンドの場合は計算したいプログラムをジョブスケジューラを
- ノード固定タイプ リソースを自分専用に確保し、ジョブスケジューラを介して常にジョブを実行することが可能です。
利用申請を行う
- 利用前の注意事項を以下URLから確認する。 https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/service/guidance/
- 利用者資格 研究用計算機システムでは利用者の資格が定められています。
- その他注意事項 申請にあたって、様々な注意事項がございます。申請の前に『留意事項』を熟読ください。
- 申請書の作成 以下URLから申請書様式をダウンロードして必要事項を記入してください。
- 申請書の提出 前項で作成した申請書を支払責任者および経理担当者に確認頂いたのち、申請書を印刷して郵送でご提出ください。
- 申請締切および請求時期 共有タイプは各月ごとに申請締切を設定しております。
利用承認書を受け取る
利用申請書が受理され処理が完了すると、申請書に記入された課題参加者のメールアドレスに対して以下の件名のメールがシステムへログインする
システムの利用は、Webポータルにログインしブラウザ上でファイル・ジョブの操作を行う方法と、ターミナルソフトを使ってSSHアクセスする方法(SSH公開鍵認証)の2つがございます。ここではSSH公開鍵認証の方法を説明します。- 鍵ファイルを作成する 以下のURLを参考にSSH鍵ファイルを作成してください。
- Webポータルへログインし、鍵ファイルを登録する。 以下のURLを参考にWebポータルへのログインと鍵登録を行ってください。
- ターミナルソフトからログインする 以下のURLを参考にターミナルからのログインを行ってください。
各システムを利用する
[サブシステムAおよびBを申し込んだ場合]ディスクの使用状況を確認する
ご自身のグループのディスクの使用状況を確認することが可能です。以下のURLを参照し、現時点のディスク使用量をご確認ください。オンデマンド講習を受講する(任意)
システムの利用法を習得するためのオンデマンド講習を提供しています。音声付きスライドおよびシステムの一時アカウントを取得することができます。- ITO利用法(実習付き) スーパーコンピュータ ITOへのログイン方法と、コンパイルやジョブ投入の手順を紹介します。
- スーパーコンピューター超入門 スーパーコンピュータの基本的な仕組みや使い方などを紹介します。
- Linux入門 Linuxの基本的な仕組みや使い方などを紹介します。
- OpenMP(実習付き) 1台の計算機に搭載された多数の CPUコアを使った並列プログラムでよく用いられる OpenMPという並列プログラミングモデルを紹介します。
- MPI(実習付き) 主に、複数台の計算機で構成されたクラスタ型並列計算機向けの並列プログラムでよく用いられる MPIという通信インタフェースを紹介します。
問い合わせ先
利用に関する問い合わせは以下URLを確認のうえ、メールにてお送りください。
なお、ソフトウェアによっては身分(アカデミックor企業等)により使用できないものがありますので、各ソフトウェアページで利用資格をご確認ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/software/
各サブシステムの性質を理解したうえで、利用したいシステムをお選びください。
ソフトウェアによってはGUI画面を使用することも可能です。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/01_intro.html
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/service/fee_list/
介して投入し、順番が回ってくると実行されます。フロントエンドの場合、予約は全利用者共通で先着順となります。
プランごとに同時に使用可能なノード数の上限が定められており、上限以下であれば何度でもジョブを投入することが
可能です。
フロントエンドの場合、利用者専用に割り当てたノードにいつでもログインして利用することが可能です。
共有タイプ・ノード固定タイプを同時にお申し込み頂くことは可能ですが、割り当てられるグループ名はそれぞれ別になります。
『利用者の資格』を確認し、資格を満たしているかご確認ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/service/guidance/application/
申請書は共有タイプとノード固定タイプで分かれております。
利用者の国籍が日本以外または国外からのアクセス可能性がある場合は、申請書に加えて同ページ内の
『計算機利用に係る確認書』をご提出頂く必要があります。
また、『申請書作成ページ』から必要事項を記入し、申請書PDFを出力することも可能です。
[郵送先]
〒819-0395 福岡市西区元岡744
九州大学 情報システム部 情報基盤課 全国共同利用担当(IW2)
締切:毎月23日(4月・12月は16日)の午前まで
翌月以降の利用開始予定である場合は、上記締切を超えても問題ありません。
申請の利用開始月ごとに、請求時期が決まります。以下URLを参照し、請求書発行時期および支払期限をご確認
ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/service/pay_fee.html
個別に届きます。
(C1)【○○年度】計算機利用承認書の送付について(○○)【ダウンロード期限○○】
メール内の案内に従って、申請内容およびアカウントとパスワードが記載された利用承認書をダウンロードしてください。
有効期限を過ぎるとダウンロードできなくなるためご注意ください。
SSH公開鍵認証は、鍵ファイルのペアを作成し、一方をシステム側、もう一方を自分のPC側に置いて、鍵ファイルの組み合わせが一致することを認証としてアクセスします。
スパコンへのアクセスに使用する環境ごとに手順が異なります。
[Windows] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/1-4.html
[Linux/Mac] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/1-3.html
※Windows環境ではMobaXtermのご利用を推奨しておりますが、PuTTYまたはTeraTermをご利用の方は以下URLを
参考にしてください。
[PuTTY] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/1-1.html
[TeraTerm] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/1-2.html
初回ログイン時はパスワードの変更が求められますのでご注意ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/2.html
スパコンへのアクセスに使用する環境ごとに手順が異なります。
[Windows] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/3-4.html
[Linux/Mac] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/3-3.html
※PuTTYまたはTeraTermをご利用の方は以下URLを参考にしてください。
[PuTTY] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/3-1.html
[TeraTerm] https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02_login/3-2.html
サブシステムAおよびBにおいては、実行する計算はジョブという形式で管理されます。
ジョブを実行するためのスクリプトファイルを作成し、そのファイルをジョブスケジューラに渡すと、ジョブスケジューラがリソースと順番待ちの管理を行って、順次ジョブを実行していきます。
ジョブの投入および実行結果の確認方法について以下URLを参照してください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/02-2_batch.html
[フロントエンドを申し込んだ場合]
フロントエンドでは、Webポータル上から日時を指定して予約を行うと、その時間に予約者専用の仮想マシンを作成します。
ログインノード経由で割り当てられたIPアドレスに対してSSHアクセスし、対話的にご利用頂けます。
予約およびアクセス方法は以下URLをご参照ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/system/ITO/frontend/
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/support/faq/faq002.html
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/support/ondemand.html
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/support/ask.html
なお、よくある問い合わせが以下URLにまとめられておりますので、問い合わせ前にご参照ください。
https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/support/faq/