OpenFOAM
最終更新日:2024年6月25日
OpenFOAM (Field Operation and Mnipulation) は、 複雑な条件の流体計算から分子動力学や電磁気学等、さまざまな現象をシミュレートする構造化された統合ソルバー集です。 OpenFOAM は OpenCFD 社が開発している版 (vYYMM) と、 The OpenFOAM Foundation が開発している版 (4.x, 5.x, …) があり、ともに GPL ライセンスの下でオープンソースとして開発と配布がなされています。
OpenFOAM に関する情報は以下をご覧下さい。
OpenFOAM 公式ドキュメント(英語)
利用環境
- ノードグループA, B, C, ログインノード
バージョン | 九州大学構成員 | 学術研究機関構成員 | 民間利用の方 |
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OpenCFD 版 v2106 | ○ | ○ | ○ |
利用方法
準備
計算を始める前の準備はログインノード上で対話処理により行います。
OpenFOAM で実行可能な case 一式を既にお持ちの場合は準備は必要ありません。
◆環境設定
version: v2106
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◆case の作成
OpenFOAM で計算をするための case を作成してください。
case の場所は $HOME
以下であれば何処でも構いませんが、
$WM_PROJECT_USER_DIR
で指定されている場所に置くことが推奨されています。
なお、チュートリアルが $WM_PROJECT_DIR/tutorials/
以下にありますので、 case のサンプルとして利用できます。
◆pre-processing
前処理として、メッシュの生成や並列実行の為のメッシュ分割などを行います。
なお、これらの処理がログインノード上で実行するには重すぎると判断される場合にには、
あらかじめメッシュ分割を済ませた case を用意するか、バッチ処理にて実行して下さい。
◆プログラムのコンパイル
自作のプログラムを OpenFOAM に組み込んで利用する場合は wmake で コンパイル を行います。
コンパイルした実行形式は $FOAM_USER_APPBIN
に入れてください。
ライブラリをコンパイルされた場合は $FOAM_USER_LIBBIN
に入れてください。
これらの設定は、プログラム・ソースディレクトリにある Make/files
で行います。
実行方法(バッチジョブ)
$WM_PROJECT_DIR/tutorials/incompressible/simpleFoam/turbineSiting
にあるサンプルディレクトリをコピーしたものを、ノードグループAにおいて実行する例です。
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