R
Rは統計処理とグラフ作成のためのフリーソフトウェアです。 R言語と呼ばれるプログラミング言語による記述による計算を行い、 統計解析の分野で広く用いられています。
利用方法
現在、ログインノードと各計算ノードで Rのバージョン 4.3.3を利用可能です。
moduleコマンドによるモジュールの loadは不要です。
対話型処理
以下のように、RコマンドでR環境を起動し、 対話的に利用することができます。
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バッチジョブ
バッチジョブでは、ジョブスクリプト中で Rコマンドに --slave --vanilla
オプションを付けることで、
Rのスクリプトを実行できます。
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パッケージのインストール
Rで install.packages("パッケージ名")
によりRパッケージのインストールを行う際に、
警告やエラーが表示される場合があります。
以下に、いくつかの場合について対処方法を紹介します。
「書き込み可能ではありません」と表示される
Rでは、パッケージをインストールする場所について何も指定していないと、管理者権限が必要な場所に対してパッケージをインストールしようとするため以下のような警告メッセージが表示されます。
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Rを対話的に利用している場合は、ここで yes を選択するとホームディレクトリ内へのインストールを提案されるので、それに従ってインストールを完了することが出来ます。
一方、予めパッケージをインストールする場所を指定する方法としては、以下の二つがあります。
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毎回同じ場所にパッケージをインストールする
例えば以下を実行しておくと、次回からホームディレクトリのRpackages
というディレクトリに全てのパッケージがインストールされるようになります。通常は、こちらを推奨します。$ mkdir ${HOME}/Rpackages $ echo R_LIBS_USER = ${HOME}/Rpackages > ${HOME}/.Renviron
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install.packages
実行毎に指定する
以下のように、install.packages
に対してインストール先(この例では/home/pj24001603/ku40000105/Rpackages
)を指定することが出来ます。> install.packages("markdown",lib="/home/pj24001603/ku40000105/Rpackages")
「CRAN のミラーサイトを選んでください」と表示される
CRANのミラーサイトとは、Rのパッケージのダウンロード元として使用できるサイトです。 対話的に利用している場合、予め指定していなければその場で選択できます。
一方、例えば以下のように実行しておくと、次回から指定したサイト(この例では https://ftp.yz.yamagata-u.ac.jp/pub/cran/
)を自動的に利用するようになります。
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「~ does not seem to be installed on your platform」と表示される
パッケージによっては、別途ツールをインストールしておく必要があるものがあり、 そのツールが見つからないと以下のようなエラーが表示されてインストールに失敗します。
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例えば上記のエラーでは、"Please install the hdf5 library" と表示されているため、 hdf5というツールが必要であることが分かります。
このような表示が出た場合、通常はそのツールをインストールする必要がありますが、
もしかしたら玄界に既にインストールされているかもしれませんので、
まず、玄界の show_module
コマンドを使って調べてみることをおすすめします。
例えば以下の例のように玄界にインストールされているソフトウェアの中から hdf5というキーワードを含むツールを探してみると、モジュール名 hdf5/1.14.4
でインストールされていることが分かります。また、このモジュールを使用するには gcc-toolset/12
というモジュールも必要であることも分かります。
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そこで以下の例のようにこれらのモジュールを loadしてからRを起動してパッケージをインストールすると、 インストールに成功しました。
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パッケージのインストールに必要なツールが玄界に入っているかどうか分からない場合は、 窓口に問い合わせてください。(問い合わせ)