フロントエンド利用法

最終更新日:2017年10月31日

フロントエンドは、ログインノードでは行えない大規模な対話型処理を行うための環境です。 この環境は、富士通社のクラウド環境管理システム UNCAIで管理されており、 ITOフロントエンドポータルで、予め必要な資源を予約して利用します。 ここでは、フロントエンドの予約および利用方法を解説します。


1. フロントエンドの概要

ハードウェア

フロントエンドは、以下の二つのシステム構成されます。

  • 基本フロントエンド
    • CPU:Intel Xeon Skylake-SP(2.3GHz, 18core)× 2CPU / node
    • Memory:384GiB / node
    • GPU:NVIDIA Quadro P4000
  • 大容量フロントエンド
    • CPU: Intel Xeon Broadwell-EP(2.2GHz, 18core)× 16CPU / node
    • Memory: 12TiB / node
    • GPU: NVIDIA Quadro M4000

利用形態

フロントエンドは、以下のいずれかの形態で、一つまたは複数のホストを予約して利用します。

  • 仮想マシン
    • 物理ノード内に一つまたは複数の仮想的な OSを起動し、それぞれをホストとして利用します。
    • 利用可能な OSは CentOS です。
    • GPUは利用できません。
    • 自分以外の利用者のホームディレクトリは参照できません。
    • ホームディレクトリには NFSサーバ経由でアクセスするため、アクセス速度は低速です。
  • ベアメタル
    • 物理ノード 1台に一つの OSを起動し、それをホストとして利用します。
    • 利用可能な OSは RedHat Linux です。
    • GPUが利用可能です。
    • アクセスが許可されていれば、他の利用者のホームディレクトリも参照可能です。
    • ホームディレクトリを直接マウントするため、アクセス速度は高速です。
  • ANSYS
    • ANSYS専用ノード 1台に一つの OSを起動し、それをホストとして利用します。ANSYSのページを参照して下さい。
    • 構成は、基本フロントエンドのベアメタルと同じです。

テンプレート

現在フロントエンドで選択可能なテンプレート(利用形態、資源量、および利用ソフトウェアで定義されるホストの構成)は、以下の通りです。 (大容量フロントエンドの仮想マシンについては、現在調整中です。)

テンプレート名 使用ノード 利用形態 資源量 ソフトウェア(OS)
VSSl 基本フロントエンド 仮想マシン CPU 4コア、主記憶 40GiB CentOS 7
VSl 基本フロントエンド 仮想マシン CPU 9コア、主記憶 90GiB CentOS 7
VMl 基本フロントエンド 仮想マシン CPU 18コア、主記憶 180GiB CentOS 7
VLl 基本フロントエンド 仮想マシン CPU 36コア、主記憶 360GiB CentOS 7
BLGl 基本フロントエンド ベアメタル CPU 36コア、主記憶 384GiB RedHat Enterprise Linux 7
VXSl 大容量フロントエンド 仮想マシン CPU 29コア、主記憶 960GiB CentOS 7
VXMl 大容量フロントエンド 仮想マシン CPU 116コア、主記憶 3840GiB CentOS 7
BXLGl 大容量フロントエンド ベアメタル CPU 352コア、主記憶 12TiB RedHat Enterprise Linux 7
BLANSl 基本フロントエンド ANSYS CPU 36コア、主記憶 384GiB RedHat Enterprise Linux 7

2. 利用法

2.1 予約

以下の手順で、ホストを予約して下さい。

1. フロントエンド予約システムへのログイン

以下のページに、HPCポータルと同じログインIDとパスワードでログインします。
フロントエンド予約システム


2. 空き状況の確認

ページ左の「予約表」タブをクリックし、「日表示」を選択すると、システムの空き状況を確認できます。

  • 表示する時間の範囲は、左右の矢印で移動できます。
  • 空き状況は、表の左上の利用形態名(「基本(仮想)」等)の右側の下向き矢印をクリックして利用形態を選択し、切り替えることが出来ます。
  • 各テンプレートの行に表示されているのが、その時間帯の空き資源単位数です。ただし、この数は目安であり、必ずしもこの資源量を予約できるとは限りません。

3. 予約可能な資源量の確認

ページ左の「利用状況」をクリックすると、その利用者の現在の利用状況が表示されます。

  • 利用状況は、予約件数、および予約で利用する資源のコア数に利用時間を乗じた総利用コア時間積で表します。
  • フロントエンドでは、利用者毎、および利用者の所属グループ毎に、同時に予約可能な予約件数と総利用コア時間積の上限が設定されており、それを超えて予約することは出来ません。
  • 現時点で新たに予約可能な残りの予約件数と総利用コア時間積は、利用状況の括弧内に表示されます。 (-) と表示されている場合、その項目については制限が設定されていません。
  • 予約可能件数と総理用コア時間積は、毎日、日本時間で日付が変わる時点で、前日に利用が完了した予約の分の件数と総利用コア時間積が、予約可能な残りの件数及び総利用コア時間積に加算されます。

4. 予約

予約はページ左の「予約表」をクリックし、「日表示」もしくは「リソース検索」を選択して行います。


  • 「日表示」では、12時間単位の空き状況を見ながら予約できます。ただし、表示されている空き資源単位数は目安であり、実際に予約できる資源単位数が表示されている数より少ない場合があります。
  • 「リソース検索」では、利用を希望する期間とテンプレートに対して、予約可能な資源単位数を検索して表示します。こちらの数は、実際に予約できる資源単位数です。
  • なお、いずれの場合も、同時刻に複数の利用者が予約を進めている場合、途中で空き資源単位数が減って予約に失敗する場合があります。その場合は、再度予約して下さい。
  • 1回の予約で予約可能な最小利用時間は 240分、最大利用時間は、10,080分(7日間)です。予約作成時に、「予約可能な最小単位は 240分です。」という表示が出た場合、利用終了時刻を遅らせて、再度予約作成してください。
  • 予約されたホストの環境の準備に 1~2時間を要する場合があります。そのため、予約した開始時刻を過ぎても利用を開始できない可能性があります。
  • 確定した予約は、「予約一覧」で確認出来ます。
  • 予約時に入力したメールアドレスには、予約を受け付けたメールが届きます。もし届かない場合、「予約一覧」で該当の予約を表示し、メールアドレスに誤りがあれば修正して下さい。それでも届かなければ、問い合わせ窓口に連絡して下さい。
  • 不要となった予約は、「予約一覧」で削除して下さい。削除した予約の分の件数と総利用コア時間積は、予約可能な残りの件数及び総利用コア時間積に加算されます。

2.2 予約したホストへのアクセス

予約したホストの準備完了通知がメールで届いたら、ログインノード ito.cc.kyushu-u.ac.jp 経由でログインして下さい。

  • 各予約について、予約開始時刻の 10分前、およびホストの準備が完了した時点で、メールによる通知が届きます。 なお、システムの混雑状況によって、準備完了通知が予約開始時刻より前、もしくは後に届くことがあります。
  • 割り当てられたホストの IPアドレスは、メールに記述してあります。また、「予約一覧」の該当の予約をクリックして表示させることも出来ます。
  • 割り当てられたホストの IPアドレスはプライベートアドレスなので、以下を参照して、「SSHエージェントフォワーディング」と「X11フォワーディング」を利用して、ログインノード経由でログインして下さい。
    フロントエンドの予約ホストへのログイン

2.3 ホストの操作

フロントエンドの各ホストは、ほぼ、ログインノードと同様に利用出来ます。

  • ホストにログインした際のディレクトリは、ITOシステムのホームディレクトリです。
  • フロントエンドの各ホストでは、通常の Linux コマンドの他、Intelコンパイラ、PGIコンパイラ、CUDAを使った翻訳や、バックエンドサブシステム A、Bへのジョブ操作を利用可能です。
  • これら以外のソフトウェアについては、基本的に、module availで表示されるものを実行できます。
  • 新規にウィンドウを立ち上げて GUI (Graphical User Interface) で操作するアプリケーションについては、ネットワークの状況により、起動に数十秒から数分を要するものがあります。

2.4. 終了

予約時間が終了すると、計算ホストが停止し、ログインできなくなります。

  • 予約の終了時刻前に利用が終わった場合、「予約一覧」から予約を削除してください。
  • ホームディレクトリのファイルは、予約時間終了後も残ります。それ以外の、/tmpディレクトリ等に置かれたファイルは、削除されます。

3. 注意事項

  • 同時刻に多数の予約の利用開始が重なった場合、OS起動のためのファイル転送時間の増加により、ホストの準備完了が、予約の開始時刻より遅れる場合があります。その場合でも、以降の他の予約に影響を与えないため、予約終了時刻は変更しません。なお、資源に空きがあれば、予約を変更して予約終了時刻を遅らせることは可能です。
  • 予約開始時に、ノードの故障等で予約した数のホストを確保できなかった場合、その旨を通知するメールが届きます。ただし、複数のホストを予約していた場合、確保できた資源分のノードは利用可能です。そのまま確保できた数のホストで利用を継続する場合は、「予約一覧」から該当の予約を選択して利用可能なホストのIPアドレスを確認し、ログインして下さい。利用を継続しない場合は、「予約一覧」から該当の予約を削除して下さい。