プログラム・公開資料

■ 日時: 2016年 1月30日(土) 13:00 ~ 17:15
■ 場所: アクロス福岡 606会議室2
      http://www.acros.or.jp/s_facilities/

■ プログラム:
  • 13:00     受付開始

  • 13:30 - 13:40 挨拶 谷口 倫一郎(九州大学情報基盤研究開発センター センター長)

  • 13:40 - 14:40 姫野 龍太郎(理化学研究所情報基盤センター センター長)
  • 「野球変化球の研究と可視化」
    野球で投げたボールが変化するのはボールに周りの空気から力が働
    くことによる。このため、ボールが飛んでいるときの、周りの空気
    の流れをコンピュータでシミュレーションすることで、求めること
    ができる。その計算結果から流れを可視化した映像を紹介する。さ
    らに、ボールが変化する軌道も、実寸大で体感することのできるシ
    ミュレータを開発した。また、計算結果を検証するための実験や、
    投球モーションを可視化、解析した結果なども紹介する。

    公開資料(PDFファイル)

           --- coffee break (14:40 - 15:00) ---

  • 15:00 - 15:30 小山田 耕二(京都大学学術メディアセンター 教授)
  • 「データサイエンスを支える可視化技術」
    データサイエンス時代、データを人間に認識させるためにコンピュー
    タグラフィックスを使った可視化技術の重要性は多くの方に理解さ
    れている。特に、最新の可視化技術であるVisual Analytics (VA,
    データに対して適切な視覚的表現を行い、人間の発想を支援する技
    術)を適用し、高性能計算技術・ビッグデータ解析技術と連携させ
    ることにより、様々な学術分野における知識創造を促進することが
    期待されている。本講演では、大規模データから因果関係をはじめ
    とする科学的発見を支援する可視化技術とその適用について講演す
    る。

    公開資料(PDFファイル)


  • 15:30 - 16:000 古川 雅人 (九州大学大学院工学研究院機械工学部門 教授)
  • 「内部流れ場の知的可視化と流動診断」
    ターボ機械の内部流れ場のように非定常かつ三次元の複雑な流動現
    象が発現する場合,大規模な数値計算結果から意味ある流動現象を
    的確に抽出および把握することは容易でない.本講演では,流体力
    学的に意味のある情報を抽出・表示する知的可視化技術として,渦
    構造の同定および限界流線のトポロジー解析を概説するとともに,
    この知的可視化技術を適用することによって,スーパーコンピュー
    タ「京」上で約20億セルの計算格子を用いた圧縮機流れ場の計算結
    果について流動診断を実施した事例を紹介する.



  • 16:00 - 16:300 嶋吉 隆夫 (九州大学情報基盤研究開発センター 准教授)
  • 「生理学シミュレーションにおける可視化および計算機環境の課題」
    近年、フィジオームと呼ばれる、生体の生理学現象を対象としたシ
    ミュレーション研究が、生理学分野で注目を集めている。フィジオー
    ム研究では、単一分子機能を対象とした小規模な解析から、複数の
    階層・現象を扱う大規模連成解析まで、様々な規模のシミュレーショ
    ンが行われる。また、様々な点で一般的な計算科学とは異なる特徴
    を持っている。生理学研究のツールとしてのシミュレーションとい
    う観点から、計算機環境や可視化に関する課題について紹介する。

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