九州大学 情報基盤研究開発センター 研究用計算機システムニュース   No.361                                 2015.12.08

+--------------------------------------------------------------------------+ |1.ワークショップ | | 「シミュレーション結果を診る技術・魅せる技術 | | - スーパーコンピューティングにおける可視化技術 -」開催のお知らせ | +--------------------------------------------------------------------------+ ----------------------------------------------------------------- 情報基盤研究開発センター研究用計算機システムWWWホームページ     http://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/ ----------------------------------------------------------------- 1.ワークショップ 「シミュレーション結果を診る技術・魅せる技術   - スーパーコンピューティングにおける可視化技術 -」開催のお知らせ 日時: 2016年 1月30日(土) 13:00 ~ 17:15 場所: アクロス福岡 606会議室     http://www.acros.or.jp/s_facilities/ 概要:  様々な分野で、計算機によるシミュレーションが重要な役割をはたすように  なり、それに伴って、計算する内容が複雑化、大規模化しています。ところ  が、それらの計算結果として計算機が出力するのは、無機質な数値データで  あり、そのままで科学的な意味を見出すのは困難です。そのため、膨大な数  値データから特徴的な科学現象を抽出したり、その結果に基づいて現象を視  覚的に再現したりする技術が、計算そのものの技術以上に、重要となってい  ます。本ワークショップでは、計算機による科学技術シミュレーションに取  り組まれている研究者に集まって頂き、それぞれの分野でのデータ解析や可  視化に用いている技術を紹介して頂くとともに、今後の展望や、計算機環境  に対する要望について話して頂きます。  最後に意見交換会の時間も用意していますので、計算結果の可視化や解析に  ご興味がおありの皆様のご参加をお待ちしております。 プログラム:  ・13:00     受付開始  ・13:30 - 13:40 挨拶       谷口 倫一郎(九州大学情報基盤研究開発センター センター長)  ・13:40 - 14:40 「野球変化球の研究と可視化」      姫野 龍太郎(理化学研究所情報基盤センター センター長)      野球で投げたボールが変化するのはボールに周りの空気から力が働      くことによる。このため、ボールが飛んでいるときの、周りの空気      の流れをコンピュータでシミュレーションすることで、求めること      ができる。その計算結果から流れを可視化した映像を紹介する。さ      らに、ボールが変化する軌道も、実寸大で体感することのできるシ      ミュレータを開発した。また、計算結果を検証するための実験や、      投球モーションを可視化、解析した結果なども紹介する。          --- coffee break (14:40 - 15:00) ---            ・15:00 - 15:30 「データサイエンスを支える可視化技術」      小山田 耕二(京都大学学術メディアセンター 教授)              データサイエンス時代、データを人間に認識させるためにコンピュー      タグラフィックスを使った可視化技術の重要性は多くの方に理解さ      れている。特に、最新の可視化技術であるVisual Analytics (VA,      データに対して適切な視覚的表現を行い、人間の発想を支援する技      術)を適用し、高性能計算技術・ビッグデータ解析技術と連携させ      ることにより、様々な学術分野における知識創造を促進することが      期待されている。本講演では、大規模データから因果関係をはじめ      とする科学的発見を支援する可視化技術とその適用について講演す      る。  ・15:30 - 16:00 「内部流れ場の知的可視化と流動診断」      古川 雅人 (九州大学大学院工学研究院機械工学部門 教授)      ターボ機械の内部流れ場のように非定常かつ三次元の複雑な流動現      象が発現する場合,大規模な数値計算結果から意味ある流動現象を      的確に抽出および把握することは容易でない.本講演では,流体力      学的に意味のある情報を抽出・表示する知的可視化技術として,渦      構造の同定および限界流線のトポロジー解析を概説するとともに,      この知的可視化技術を適用することによって,スーパーコンピュー      タ「京」上で約20億セルの計算格子を用いた圧縮機流れ場の計算結      果について流動診断を実施した事例を紹介する.  ・16:00 - 16:30 「生理学シミュレーションにおける可視化および計算機            環境の課題」      嶋吉 隆夫 (九州大学情報基盤研究開発センター 准教授)             近年、フィジオームと呼ばれる、生体の生理学現象を対象としたシ      ミュレーション研究が、生理学分野で注目を集めている。フィジオー      ム研究では、単一分子機能を対象とした小規模な解析から、複数の      階層・現象を扱う大規模連成解析まで、様々な規模のシミュレーショ      ンが行われる。また、様々な点で一般的な計算科学とは異なる特徴      を持っている。生理学研究のツールとしてのシミュレーションとい      う観点から、計算機環境や可視化に関する課題について紹介する。  ・16:30 - 17:15 意見交換会  (敬称略.講演時間は質疑応答時間を含みます.) 参加資格:  特にありません。  主に、スーパーコンピュータによる計算結果の可視化に関心を持つ皆様に、  お気軽に参加頂ければと思います。 参加料:  無料 参加申し込み:  申し込みは以下の書式をご利用ください.  前日に電子メールを送りますので,メールアドレスは確実に受信できるもの  をご記入ください. ------------------------------------------------------------------------ 情報基盤研究開発センターワークショップ申込書 (電子メール用) ワークショップ名: 「シミュレーション結果を診る技術・魅せる技術」 氏名: 所属 (学生の方は研究室まで): 職名 (学生の方は学年): 電話番号: E-mail: ------------------------------------------------------------------------ [問い合せ窓口]  九州大学 情報統括本部 HPC事業室 全国共同利用担当  Mail: request(at)iii.kyushu-u.ac.jp  Tel : 092-642-2308