九州大学 情報基盤研究開発センター 研究用計算機システムニュース No.405                                   2017.8.23

+--------------------------------------------------------------------------+ |1.2017年10月以降の計算機システム利用について              | +--------------------------------------------------------------------------+ ----------------------------------------------------------------- 情報基盤研究開発センター研究用計算機システムWWWホームページ https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/ ----------------------------------------------------------------- 1.2017年10月以降の計算機システム利用について  既にセンターニュース等でお知らせしております通り、本センターでは、本年10月 より、新しいスーパーコンピュータシステムとしてITOシステムの稼働を開始します。 これに伴い10月以降、本センターの計算機システムは以下の方針で運用いたします。  ・現システム(tatara, hayaka, hakozaki, mikasa)の計算サービスは9月末で終了します  ・現システムのファイルは 12月18日(月)に消去する予定です  ・現システム上の必要なファイルの ITOシステムへのコピーは利用者自身で行う必要があります  ・2017年10月~2017年12月は、試用期間としてITOシステムの利用負担金を無料とします 試用するには必ず申請が必要です。申請にあたっては以下の内容をご参照下さい。  申請書URL: https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/service/guidance/application/  提出先:全国共同利用担当宛(zenkoku-kyodo@iii.kyushu-u.ac.jp)に電子メールで提出  申請期間:8/23(水)~試用期間終了迄 (試用期間の期限は別途アナウンスします)  アンケート:試用終了後は必ず試用申請書に付属するアンケートを提出して下さい 2018年1月以降の本利用については別途申請が必要になりますのでご注意下さい。 なお、本利用の利用負担金は関係規則の手続き終了後あらためてお知らせします。 以下に、10月以降の計算機システム利用について、詳細を記述します。 (1) 現システム (tatara, hayaka, hakozaki, mikasa, najima) の利用について  現システムでの計算サービスは 9月末で終了し、その時点で投入されているジョブ は強制終了します。  一方、現システム上のファイルは 12月18日(月)に消去する予定です。それまでに、 必要なファイルをご自身でITOシステムへコピーするか、もしくは研究室の計算機に 退避してください。  なお、現システムから ITOシステムへのファイル移行を支援するため、現システム のうち高性能演算サーバ CX400 (tatara) およびスーパーコンピュータシステム FX10 (hayaka)、高性能アプリケーションサーバ HA8000 (hakozaki) のログインノードとフ ァイルシステムについて 12月17日(日)まで運用継続するとともに、これらのファイル システムを、一時的に ITOシステムにマウントして参照可能とします。  また、高性能アプリケーションサーバ SR16000 (mikasa) およびSASサーバ (najima) 上のファイルも、一時的にITOシステムからアクセス可能な場所に配置します。これに より、UNIXのコピーコマンドで、現システムから ITOシステムへファイルをコピーし て頂けます。さらに、大容量のファイルを高速に転送するツールの提供も検討中です。  なお、ITOシステムでは、ストレージの利用可能容量制限値を自分で選択して頂ける ようになり、その値に応じて月毎の利用負担金額が設定されます。そのため、ITOシス テムへは、必要なファイルのみをコピーしてください。 (2) 2017年10月~2017年12月の ITOシステムの利用について  ITOシステムの導入は 2段階で行います。まず 2017年10月に、128ノードのバックエ ンドサブシステムB、160ノードの基本フロントエンド、4ノードの大容量フロントエン ド、および 24PBのストレージシステムを導入し、2018年 1月に、2000ノードのバック エンドサブシステムAを導入します。このため、2017年10月~2017年12月は、計算ノー ド数が現システムよりも大幅に少ない状態となります。  また、上記のファイル移行や、新システムに慣れて頂くための時間が必要であるこ とから、この期間は試用として、ITOシステムの利用負担金を無料とします。  試用アカウントの利用申請受付は、8月23日に開始する予定です。試用利用を希望さ れる方は必ず申請を行って下さい。申請時に、現システムで利用されているアカウン ト名を記入して頂ければ、同じアカウント名を用意します。  試用期間中は、1アカウント当たり同時利用可能なノード数を 4ノード程度とする予 定です。また、ストレージの利用制限値については、初期設定で 10TBとします。この 制限値は、アカウント発行後、希望に応じて最大 100TBまで拡張可能とします。なお、 試用終了後はストレージ制限値に応じて料金が発生するためご注意下さい。 (3) 2018年 1月以降の運用について  全システムが稼働を開始する 2018年 1月以降は、通常通り有料で利用して頂く予定 です。ITOシステムの利用負担金は、現在、大学内の承認等を待っている状況ですので 、確定次第、あらためてお知らせします。  なお、現システムでは、バックエンドシステムの同時利用可能資源量に応じて利用 負担金額を設定し、その金額に、フロントエンドシステムやストレージシステムの利 用料も含めていました。これに対して ITOシステムでは、フロントエンド、バックエ ンド、ストレージシステムそれぞれについて、同時利用可能資源量を選択して頂くこ とが出来、それらの値に基づいて、月毎の利用負担金を設定する予定です。 (4) 現システムと ITOシステムの関係について  現システムのうち tataraをご利用の皆様には、ITOシステムを、ほぼ現在と同様に ご利用頂けます。GPUを利用しないプログラムにはサブシステム Aを、GPUを利用する プログラムにはサブシステム Bをご利用ください。  また、可視化ノードと同様の対話型環境として、フロントエンドを用意しています。  hakozakiをご利用の皆様には、ジョブスクリプトを ITOシステムに合わせて変更し て頂く必要がありますが、それ以外の利用法は、ほぼ現在と同じです。ただし、ITO システムには Intel Xeon Phi(TM)は含まれておりませんので、ご了承ください。  hayakaをご利用の皆様には、プログラムの再コンパイル、ジョブスクリプトの調整 により、ITOシステムをご利用いただけます。  なお、ITOシステムの CPUのエンディアンはリトルエンディアンです。ビッグエンデ ィアンのバイナリデータをご利用の場合、Fortranでしたら、実行時オプションやエン ディアン変換コマンドにより、ITOシステムでも利用して頂けます。  mikasaをご利用の皆様のうち、ESSL、Parallel ESSL、MATRIX/MPP、MATRIX/MPP/SS S、MSL2、および日立疎行列ライブラリを利用されていた方には、ITOシステムで提供 する別のライブラリを利用して頂く必要があります。  また、1プロセスの使用メモリ量が大きい場合、ITOシステムでは、大容量フロント エンドをご利用ください。 [問い合せ窓口] 九州大学 情報統括本部 HPC事業室 全国共同利用担当 Mail: request(at)iii.kyushu-u.ac.jp ※(at)は@に置き換え Tel : 092-802-2683