九州大学 情報基盤研究開発センター 研究用計算機システムニュース No.499 2021.01.28+--------------------------------------------------------------------------+ |1.フラグメント分子軌道(FMO)計算プログラムABINIT-MP講習会(322)のお知らせ | +--------------------------------------------------------------------------+ ----------------------------------------------------------------- 情報基盤研究開発センター研究用計算機システムWWWホームページ https://www.cc.kyushu-u.ac.jp/scp/ ----------------------------------------------------------------- 1.フラグメント分子軌道(FMO)計算プログラムABINIT-MP講習会(322)のお知らせ フラグメント分子軌道(FMO)計算プログラムABINIT-MP講習会を2021年3月22日(月)に、 ビデオ会議システムBlueJeans と九州大学のITO サブシステム Aを用いてオンライン により開催いたします。 講習会に関する詳細および申し込み方法については https://www.hpci-office.jp/pages/seminar_abinit-mp_210322 をご覧ください。 皆様のご参加をお待ちしております。 ===== 記 ===== 【開催趣旨】 フラグメント分子軌道(FMO)法は、並列処理を駆使して巨大分子系を量子化学的に直截 に扱える手法の1つです。ABINIT-MPは、東京大学生産技術研究所を拠点に 20年程の 月を経て開発が進められてきた純国産のFMOプログラムで、現在はOpenシリーズとして 整備が続けられています。 ABINIT-MPは、小規模なサーバから「富岳」に代表されるスーパーコンピュータまで対 応しています。また、使い勝手に優れた専用GUIであるBioStation Viewerも整備され、 入力データの作成とフラグメント間相互作用エネルギー(IFIE)などの計算結果の可視 的な解釈も容易に行えます。2018年度からは、RISTの支援により、HPCI拠点への共用 ライブラリプログラムとしての整備も始まっています。 IFIEをベースとしたFMO計算による相互作用解析は、生物物理や創薬の分野でよく利用 されており、大学や研究機関だけでなく製薬会社でも研究開発の現場で使われていま す。産学連携のFMODDコンソーシアムの取り組みもあります。一方、最近では固体表面 へのペプチドの吸着状態の検討、高分子の粗視化シミュレーションの有効パラメータ の算定に用いる事例も出てきています。これらは、FMO計算の「ものづくり分野」への 展開と言えます。 このハンズオンセミナーでは、Openシリーズ最新のVer. 1 Rev. 22のご紹介と共に、 九州大学情報基盤研究開発センター ITOサブシステムAを用いて、ABINIT-MP/BioStat ion Viewerの利用を経験していただくことを意図しています。皆様のご参加をお待ち しております。 【名称】ABINIT-MP講習会 ~九州大学情報基盤研究開発センター ITOサブシステムAを用いたハンズオン~ 【日時】2021年3月22日(月)13:00-17:20 (受付開始 12:30) 【方法】 ビデオ会議システム BlueJeans (https://www.vtv.co.jp/cloud/bluejeans/bluejeans.html) を使用したオンライン講習会 【参加費】無料 【定 員】12名程度(先着順) 【受講資格】 ・HPCIのユーザの方、HPCIを利用する予定がある、または利用を検討している方 ・ITOサブシステムAのユーザの方、 ITOサブシステムAを利用する予定がある、または利用を検討している方 【申込み】 下記のWebサイトにて詳細をご確認の上、お申込みください。 https://www.hpci-office.jp/pages/seminar_abinit-mp_210322 【お問い合わせ先】 登録施設利用促進機関 / 文科省委託事業「HPCIの運営」代表機関 一般財団法人高度情報科学技術研究機構(RIST) ワークショップ担当 hpci-workshop(at)hpci-office.jp 【主催・共催】 主 催:一般財団法人高度情報科学技術研究機構、九州大学情報基盤研究開発センター 共 催:東京大学 生産技術研究所革新的シミュレーション研究センター、 「富岳」成果創出加速プログラム課題「スーパーシミュレーションとAI を 連携活用した実機クリーンエネルギーシステムのデジタルツインの構築と活用」